2024年11月17日発行(11月・12月合併号)
(毎月1回第三主日礼拝日発行)第87・88号 通算470・471号
レビ記④
レビ記23章1~8節
1 主はモーセに仰せになった。
2 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。あなたたちがイスラエルの人々を聖なる集会に召集すべき主の祝日は、次のとおりである。 3 六日の間仕事をする。七日目は最も厳かな安息日であり、聖なる集会の日である。あなたたちはいかなる仕事もしてはならない。どこに住もうとも、これは主のための安息日である。 4 以下は主の祝日であり、その日あなたたちはイスラエルの人々を聖なる集会に召集しなければならない。 5 第一の月の十四日の夕暮れが主の過越である。 6 同じ月の十五日は主の除酵祭である。あなたたちは七日の間、酵母を入れないパンを食べる。
7 初日には聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない。 8 七日の間、燃やして主にささげる献げ物を続けて、七日目に聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない。
レビ記の中から、新約聖書の背景となるものを選んでいます。今回は1週間と祝日について。
安息日については十戒に戒めがありますが、今回は1週間の流れも含めて安息日を守ることを告げるものです。日曜日から始まって6日間は仕事をしてもよい日。7日目は安息日で仕事をしてはいけない日。心を神様に向ける日ともいわれます。
祝日は旧約聖書の他の箇所の知識も必要となります。出エジプト記の知識が必要です。
第1の月は他の箇所ではニサンの月とも呼
ばれます。出エジプトを記念してというよりは、最初の意図はエジプト由来のものを捨て去る意味が強かったのではないかと思います。エジプトで生まれ育った人たちだけであったイスラエル人たちを連れてエジプトを脱出します。出エジプト記でも、何度もエジプト時代を思い出し弱音を吐く者たちがいました。
エジプトとの決別を告げるために、新しい暦をいただいたのでしょう。私たちが今使っている太陽暦は、ローマの国教となったキリスト教由来ですが、それまでは太陰暦を使っていました。月の満ち欠けを使うので、区切りが「月」となっています。
今回の祝日は、出エジプト由来の過越が入っています。主が、出エジプトの時に初子をうつ災いを下します。イスラエルの民は、あらかじめ主に教えていただいたとおりに、柱と鴨居にいけにえの子羊の血を塗ることにより、主の災いを過越してくださったことが由来です。
そして、この日を記念するために祝日として毎年行い、祭りの意味を各家庭で子供たちに教えます。これが「過越の祭り」で日曜日に行います。
続いて、除酵祭といわれる7日間も祭りの季節。連続して行われるので、福音書の中でも混同されている箇所があります。除酵ですので、酵母を入れないパンを食べて過ごします。これも出エジプトに由来するもので、酵母を入れないものを持ち出したからとされていますが、これもエジプト由来のものは酵母ですら捨て去るということではないかと思います。
現代のパンは培養や品種改良した酵母を使っていますが、中には天然酵母使用をウリにしているパン屋さんもあります。現代でも、天然酵母は手に入るということですね。
1週間の間、酵母なしの生活をして出エジプトを感謝することがこの祝日の意味となります。おそらく祭りの後で天然酵母を手に入れることになっていたのであろうと思います。
現代の私たちはイースターとして主の復活を祝っていますが、この日こそが過越の祭りの日でもあります。主の災いを過越すための子羊の血、それがイエス・キリストの流された十字架上の血であるとして、パウロもとらえていました。
クリスマスシーズンに入りますが、クリスマスはローマの国教になってから制定されたものですので、歴史的には過越に源流を持つイースターが古い祝日ということになります。
130周年記念委員会
クリスマスシーズンのため、130周年記念委員会は行っておりません。前号でご案内したように次回は2025年1月5日の開催となりますので、次号にて報告いたします。
年が明けると、130周年の年となりますので是非お祈りに加えてください。
佐藤邦昭兄退会について
週報でもご案内しましたが、佐藤邦昭兄より退会届が提出されました。教団と相談の上、11月10日の役員会において退会を承認いたしました。
週報・信夫の光発送について
2024年10月より郵便料金が改定されました。このため、週報及び信夫の光の発送を2025年より偶数月とさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
召天者記念礼拝・墓前礼拝報告
11月3日に召天者記念礼拝が行われました。礼拝出席者は29名でした。また、午後から行われました墓前礼拝の中で佐久間達郎兄の埋骨式が行われました。
役員会報告 11月
11月
11月10日(日)第9回定例役員会
1.2024年度第8回定例役員会議事録確認
一部訂正の上、承認
2.11月行事予定、牧師予定 承認
3.信夫教会130周年記念に関する件 継続
4.信夫教会外壁電気関係に関する件
漏電のほか、十字架内のLEDが耐用年数を迎えている。
LED交換と配線チェックの見積もりは、別紙のとおり211,200円
挙手により多数で承認
5.佐藤邦昭兄退会に関する件
挙手により全員一致で承認
6.召天者記念礼拝に関する件
パネルへの加工および取り付け用ねじの設置を行った。 挙手により全員一致で承認
7.その他 福島YWCA 11月使用予定 承認
会計報告 10月
10月
<月定献金>
荒木貢・紀子、安齋建治・明美、大久保浩子、櫻井のぶ子、佐藤邦昭、佐藤秀吉、高橋勝子、丹治洋子、丹治沙織、西谷直子、野崎英典・玲子、長谷部洋子、平間栄子、安田和子、安齋直希、安齋真司、安齋哲也、野崎務一
<特別献金>
野崎務一 (誕生日)
石黒由紀恵 (召天者)
長谷部洋子、高橋勝子、丹治洋子、丹治沙織、安田和子、桜井のぶ子、西谷直子、安齋建治・明美、大久保浩子、野崎英典、荒木貢・紀子(会堂)
オルガン献金(10月)2,000円 (会計残98,417円)
信夫教会行事予定
11月
11月3日(日)召天者記念礼拝、墓前礼拝および佐久間達郎兄埋骨式
11月10日(日)定例役員会
11月17日(日)婦人会例会、11月誕生会
11月17日(日)神学校日交流会(福島教会)
11月24日(日)クリスマス委員会
12月
1日(日)定例役員会
15日(日)婦人会例会、12月誕生会
22日(日)クリスマス礼拝
24日(日)燭火礼拝
2025年1月
5日(日)130周年記念委員会
12日(日)定例役員会
19日(日)婦人会例会、1月誕生会
26日(日)クリスマス委員会
牧師室より
過去にも書いたであろうコーヒーの話を書くことにした。生まれて初めてコーヒーというものを飲んだのはおそらく小学生の時だったと思う。原町市(現南相馬市原町区)にある貸衣装屋さんに一緒に行った時なのは覚えている。実家はすでに廃業しているが美容室を経営していた。田舎なりの事情があり、浪江町から原町市まで衣装を見に行くときについていくことがあった。それ以外でも、浪江町よりは大きな街でもあったので家族で出かけるときもあり、あいさつ回りを兼ねて貸衣装屋さんによることが多かった。
大人たちはコーヒーをいただくことがあったが、子供であった私は対象から外されていた。
なので、高学年になった時だと思うのだがコーヒーを飲むといって困らせた。もちろんインスタントのコーヒーなのであるが。
結果としてそのままでは飲めなかった。コーヒー用の粉末のミルクと砂糖を大量に入れ、ようやく飲んだ。大人たちからは「それはコーヒーではない」と言われながら。
実家にもインスタントコーヒーがおいてあり(贈答品としていただくことが多かった)、それを飲むようになった。インスタントとはいえカフェインが入っているので、今度は眠れなくなった。カフェインを除いたインスタントコーヒーを教えてくれた人がいて、こちらは買ってきて(親に頼み込んで)飲むようになった。
次の記憶は渋谷で働いていたころ。近くに喫茶店があり(今も現存している)、仕事前にコーヒーとトーストを注文していた。渋谷の宇田川町にはハンズがあり、よく通っていた。あるときコーヒー器具が売っているのを見つけ、これを購入した。これはマキネッタという種類の器具であり、購入したものの濃いコーヒーのためあまり使わなかった。
札幌で働いていた時には地下街にあったUCCさんの店からサイフォンを購入した。これはかなり気に入っており、落として割るまではよく使用していた。コーヒーミルも購入した記憶があるのだが、どのぐらいの粒度がいいのかわからず、また器具も昔のことで鋳物の刃を使った家庭用なので、粒度をそろえるのも難しかった。
たびたびブランクをはさみながらコーヒーを楽しんでいたと思う。近年はYouTubeで知ったコーヒーミルを使っている。完全にねじ込んだ状態から戻したクリック数で粒度が変えられるので愛用している。通常の粒度は18クリックあたりなのだが、少し粗目のほうが好みに合うので20クリックの設定で使っている。もちろんメーカーによって数は異なる。
そういえば浪江の実家にいた時も、近くの喫茶店によく行っていた。ここのコーヒーはネルドリップのコーヒーで、ネルドリップでコーヒーがおいしく入れられたら一人前だと喫茶店のマスターに聞いた記憶がある。今はペーパーフィルターの性能が上がっているので愛用している。挽きたての豆で淹れるコーヒーの香りは至福のひと時である。
2024年10月20日発行(10月号)
(毎月1回第三主日礼拝日発行)第86号 通算469号
レビ記③
レビ記15章28~33節
28 彼女が出血の汚れから清くなり、七日間が過ぎたならば、その後は清くなる。 29 八日目に、彼女は二羽の山鳩か家鳩を調え、それを臨在の幕屋の入り口で祭司に渡す。 30 祭司は一羽を贖罪の献げ物、他の一羽を焼き尽くす献げ物として主の御前にささげ、彼女の異常出血の汚れを清めるために贖いの儀式を行う。 31 あなたたちはイスラエルの人々を戒めて汚れを受けないようにし、あなたたちの中にあるわたしの住まいに彼らの汚れを持ち込んで、死を招かないようにしなさい。
32 以上は、尿道の炎症による漏出のある人、精の漏出のため汚れた人、 33 生理期間中の人など、男でも女でも体からの漏出のある人、また汚れた女と寝た男に関する指示である。
今月も体の状態の異常を取り上げた箇所にします。前回でも血の穢れについては書いたのですが、改めて取り上げてみます。
聖書の中では、血は命と考えられています。また、血液以外のものの漏出があっても神からいただいたものが漏れ出ているということで穢れの対象になります。今日の旧約の箇所は新約聖書ではマタイ9章20節~ などに出てくる箇所のもととなる旧約聖書箇所になります。
何も以上のない、現代風にいうのなら健康体であれば、神様からの恵みをちゃんといただけている状態です。しかし、いつも健康体でいられるわけでもなく、折に触れけがなどをしてしまうものです。本来であれば体の中にとどまっているものが、けがなどの理由で外に漏れだすことがあります。
私の子供のころを思い出しても、擦り傷は遊びに行くと付くものでした。旧約聖書ではすべて漏出に当たりますので、穢れを清める期間をとるわけです。
日本でも昔から血の穢れや死の穢れを避ける考えがあります。歴史を見ても、血を流すことを行える武士という実務階級を作り出したことも同じような考えだと考えられています。
イエス・キリストが来られて以降、主イエスのお話の中では穢れよりも神様への不信仰のほうが罪が重いと伝えられましたので、キリスト教では穢れという概念は出てきません。しかし、主イエスが活動したのはユダヤ人としてですので、周りの社会は旧約聖書の価値観で動いていました。なので聖書の中には旧約の知識が必要になる箇所があるのですね。
特にマタイによる福音書は、ユダヤ人(イスラエル人)に対しての福音書と言われていますので、旧約に基づく箇所はたくさん出てきます。主イエスご自身も「聖書」という言葉を使っていますが、現代の私たちの聖書では旧約とされる箇所であることはわかるかと思います。
新約聖書でも一番古いのは、パウロの書簡、次いでマルコによる福音書になりますでしょうか。福音書が作られてもすぐに全体で使われたわけではなく、書簡のほうがメインだと考えられています。手紙の写しのほうが簡単ですので、写しを作ってそれぞれの教会の礼拝の中で読むということがされたということになります。
書簡の中でパウロは「古い契約が新しい契約に置き換わった」と話しているのも異邦人伝道で旧約聖書の知識を持っていなかったので、イエス・キリストの福音のみを伝えた。のちに福音書が書かれ、主イエスの言葉として旧約聖書も再度見直されるようになったというのが歴史の流れとして考えられています。
パウロが熱心にイエス・キリストの復活を語ったため、死は穢れではなく復活の前の状態となりました。同じように穢れとされていたものも、イエス・キリストが穢れを取り去る話が書かれたため、私たちには不要となりました。
歴史の流れを感じながら聖書を読むのも、また楽しいものです。ぜひ、新約のどこに結び付くのかも考えながら、旧約聖書を味わってください。
130周年記念委員会
教会の召天者記念礼拝とクリスマスの時期にかかるため、年内の開催はありません。カレンダーの都合で、会計報告を1週目に行うことが難しいため、役員会が2週目となりましたので、次の開催は1月5日になりました。
年が明けると、130周年の年となりますので是非お祈りに加えてください。
教会十字架について
この原稿を執筆している段階では、十字架は消灯したままになっています。これは教会のメインのブレーカーが落ちたためで、子ブレーカーを捜査して確認したところ、十字架の電源をとっている回路であることがわかりました。現在のところ、十字架の電源工事を担当した業者が点検に入るというところまで話は進んでいますが、いつ行うかはまだ連絡がありません。何とか燭火礼拝までに修理が完了するように祈っております。
教会員の移動について
礼拝出席、献金、教会への奉仕などを行えない方が増えてまいりましたので、最後の礼拝から2年を経過した方々を現住陪餐会員から不在会員へと移動することが、10月の役員会で承認されました。
お名前は以下の通りです。
朝比奈多恵子姉、高木行夫兄、高木すみれ姉、高木行哉兄、高木成也兄、高木絵梨佳姉、松川韶子姉 の7名です。
なお礼拝出席があれば自動復帰となります。
佐久間達郎兄埋骨
佐久間達郎兄の埋骨式が11月3日午後の墓前礼拝にて執り行われます。覚えてお祈りください。
役員会報告 10月
10月6日(日)第8回定例役員会
1.2024年度第7回定例役員会議事録確認 承認
2.10月行事予定、牧師予定 承認
3.信夫教会130周年記念に関する件 継続
4.信夫教会外壁電気関係に関する件
ブレーカー作動中(要業者チェック)
説教看板照明交換(クレア福島)継続
5.召天者記念礼拝に関する件
牧師及び関係者の写真をボードを発注して移動 承認
6.現住陪餐会員移動に関する件
対象者:朝比奈多恵子姉、高木行夫兄、高木すみれ姉、高木行哉兄、高木成也兄、高木絵梨佳姉、松川韶子姉の7名
挙手により全員一致で承認
7.佐久間達郎兄埋骨に関する件 承認
8.その他 福島YWCA 10月使用予定 承認
会計報告 9月
9月
<月定献金>
荒木貢・紀子、安齋建治・明美、櫻井のぶ子、佐藤邦昭、佐藤秀吉、高橋勝子、武田裕子、丹治洋子、丹治沙織、野崎英典・玲子、長谷部洋子、平間栄子、安田和子、安齋直希、安齋真司、安齋哲也、野崎務一
<特別献金>
辻典子 (召天者)
荒木貢・紀子、安齋建治・明美、佐藤秀吉、高橋勝子、丹治沙織、丹治洋子、安田和子、櫻井のぶ子、野崎英典、橋本倫子、大久保浩子、長谷部洋子 (会堂)
オルガン献金(9月)2,000円 (会計残96,417円)
信夫教会行事予定
10月
10月6日(日)定例役員会
10月13日(日)クリスマス委員会
10月20日(日)婦人会例会、10月誕生会
10月27日(日)クリスマス委員会
11月
11月3日(日)召天者記念礼拝、墓前礼拝および佐久間達郎兄埋骨式
11月10日(日)定例役員会
11月17日(日)神学校日交流会(福島教会)
牧師室より
教会の十字架の設置が2018年8月29日、手元のスマートフォンの画像の日付にありました。今年の9月末の金曜日に漏電がおきました。
知ることができたのは、ちょうどPCで作業をしていた時だからでしょうか。牧師館からWifiでつながせていただいているので、同じくWifiでつながれたコピー機を印刷機にすることができるようになりました。このWifiの電波がなくなったのです。
夏ごろから、今年の暑さのために動作不良があったので、これのせいかと思って礼拝堂に向かってみると、夜で真っ暗。園庭が暗すぎてごみを投げ込む方が多いので、赴任してきて間もなく園庭にライトをつけていただきました。これも消えていて真っ暗。コロナ時に導入したアルコールスプレー用のバッテリーを充電していたのですが、これが電気が来なくなると点灯する非常灯の仕組みになっていたため点灯していました。
メインのブレーカーが落ちていました。どの系統なのか確認しないと連絡もできないため、ひとつづつ入れてはメインブレーカーを入れなおすという作業をして十字架の電源をとっているブレーカーであることを確認しました。
十字架を作ってくださったディスプレー屋さんは土日がお休みのため、Faxにて症状を連絡しました。月曜日に来てくださったのですが、その時はブレーカーがすぐ復帰してしまいました。そのためしばらく様子を見ることに。
次にブレーカーが落ちたのは土曜日でした。
とりあえず、十字架系統のブレーカーだけを落として復帰させました。月曜日にディスプレー屋さんと確認した時に入ったので、日曜日の早朝礼拝後にもう一度ブレーカーを入れ直しました。通常ですとタイマーで電源のオンオフを切り替えているので早朝礼拝後はオフになっているのですが、ブレーカーで止めてしまっていたため復旧と同時に動き出し通電状態になったようです。そして30分後の8時にはブレーカーが落ちました。
日曜日でしたので、またFaxで連絡。翌日、電源部の作業をしていただいたお店にチェックをお願いしたとの連絡が入りました。
この原稿を書いている段階ではまだ点検の日程は決まっていません。
閑話休題
Facebookでつながっている方には教会関係の方が多いのですが、そのうちのおひとりの投稿に愛用のフルートをメンテナンスに出したとの報告がありました。それで思い出したのが、聖ヶ丘教会の藤井牧師とのお話。神学校在学中でしたので当時は聖ヶ丘教会の奏楽者をされていました。聖ヶ丘教会ではパイプオルガンを使用しているので、メンテナンスが大変というお話をしていたと思います。私が神学生として奉仕していた教会は電子オルガンといわれるタイプ。音のずれがないのでメンテナンスをしないところが多いのですが、楽器だからメンテナンスは必要ですよねという話をしていたのを思い出します。心と体のメンテナンスも大事ですね。
2024 年 9 月 15 日発行(9 月号)
(毎月 1 回第三主日礼拝日発行)第 85 号 通算 468 号
レビ記②
レビ記13章1~8節
1 主はモーセとアロンに仰せになった。 2 もし、皮膚に湿疹、斑点、疱疹が生じて、皮膚病の疑いがある場合、その人を祭司アロンのところか彼の家系の祭司の一人のところに連れて行く。 3 祭司はその人の皮膚の患部を調べる。患部の毛が白くなっており、症状が皮下組織に深く及んでいるならば、それは重い皮膚病である。祭司は、調べた後その人に「あなたは汚れている」と言い渡す。 4
しかし、皮膚の疱疹が白くて症状が皮下組織に深く及んではおらず、患部の毛も白くなっていなければ、祭司は患者を一週間隔離する。 5 七日目に祭司が調べて、患部が以前のままで、広がっていなければ、もう一週間隔離する。 6 七日目に再び調べ、症状が治まっていて、広がっていなければ、祭司はその人に「あなたは清い」と言い渡す。それは発疹にすぎない。その人は衣服を水洗いし、清くなる。 7
しかし、祭司に見てもらい、清いと言い渡された後に、その発疹が皮膚に広がったならば、その人はもう一度祭司のところに行く。 8 祭司が調べて、確かに発疹が皮膚に広がっているならば、その人に「あなたは汚れている」と言い渡す。それは重い皮膚病である。
新約聖書にも出てくる「重い皮膚病」を取り上げます。昔から「レプラ」問題として議論されているところです。解決したわけではなく、解釈の違いはそのまま翻訳に残っています。
例えば私たちが使っている新共同訳聖書では重い皮膚病ですし、近年刊行された聖書協会共同訳でも同じ翻訳がされています。一方で新改訳聖書では、日本語に翻訳するのが難しい言葉としてそのままレプラという表記になっています。
元になっているのは「汚れ」(古い聖書では穢れ)ですが、直前の12章にも汚れについての話が載っており、こちらは出産による汚れの話です。出産は出血を伴いますが、血液は命に直結するもの、あるいは命そのものととらえられていたようです。出血多量ですと死に至ります。神さまからいただいた命を、体の外に漏出させると命を失う。ですから汚れとなります。
新約の「長血をわずらう女性」がそうですね。
病という字を使っているので、現在の医療知識で見てしまいがちなのですが、今日の聖書の箇所からわかるように、判断するのは祭司です。ですので、宗教的な判断が必要なものだという事を頭においていただきたいと思います。
皮膚の異常は、神さまからの罰でも起こると考えられていましたので、祭司の役割は「神からのものかどうか」になります。汚れている人は、街の中では「汚れています」と声に出さなくてはいけません。これを差別だと言った方がいるのですが、聖書的に言えば区別が正しいと思っています。声に出して言うのは、他の人に汚れを及ぼさないためであり、また他の人も神からの罰に合わないようにするためです。
現代の知識で読んでしまうと色々と解釈が違ってくるのが聖書の書かれた時代です。中身そのものは文字に残されるより以前に口伝で伝承されてきましたから、もっと時間をさかのぼります。過度に現代の知識を聖書の中に持ち込まないようにしましょう。
皮膚病の方ではなくて出血による汚れを今でも守っている人たちがいます。ユダヤ人の人たちはこれほど厳しくしていないと思うのですが、現代にも少数残っているサマリア人の人たちは出血による汚れを厳格に守っているようです。というのも、20年ほど前のNHKのドキュメンタリーで放送していたので知ることができたのですが。
サマリア人の人たちは300人ほどと番組の中で言っていました。家の中には生理になった女性のための部屋があり、取材で訪ねた家では娘さんがその部屋にいました。食事は母親が作っていましたが、四角い盆の上に食事の皿や椀などが乗せてあり、娘さんがいるベッドまで来ると手渡すのではなく、10cmほど上から手を放して落下させるのです。手渡しでは「血の汚れ」を防げないという事のようです。
キリスト教にとっての血は、イエス・キリストの贖いの血ですから、私たちは穢れを心配する必要はありませんが、神さまからの罰を避けることが必要な時代がありました。
130周年記念委員会
会見担当より、献金額が目標の半分を超えたとの報告がありました。全額を献金してくださった方もいるので、急に献金が増えることは現状難しいので、記念礼拝などまでには不足が生じる可能性があるとのお話がありました。
もともと献金には時間がかかるだろうと考えられており、2025年12月を区切りとしています。
一次的な不足に関しては、教会会計より貸し出しを行う予定ではありますが、再度献金のお願いをすることがあるかもしれませんのでよろしくお願いいたします。
役員会報告 9月
9月
9月1日(日)第7回定例役員会
1.2024年度第6回定例役員会議事録確認 承認
2.9月行事予定、牧師予定 承認
3.信夫教会130周年記念に関する件 継続
4.クリスマス委員募集に関する件
9月より行う(第1回委員会9月29日)
委員長:荒木貢役員、書記:荒木紀子役員、会計:安齋明美役員、残りの役員は委員となる。 承認
5.召天者記念礼拝に関する件 承認
6.その他 福島YWCA 9月使用予定 承認
会計報告 8月
8月
<月定献金>
荒木貢・紀子、安齋建治・明美、大久保浩子、櫻井のぶ子、佐藤邦昭、佐藤秀吉、高橋勝子、丹治洋子、丹治沙織、野崎英典・玲子、長谷部洋子、平間栄子、安田和子、安齋直希、安齋真司、安齋哲也、野崎務一
<特別献金>
高橋勝子、西谷直子、安齋明美、野崎玲子(誕生日)
西谷直子(受洗記念)
古藤晃(感謝)
荒木貢・紀子、安齋建治・明美、佐藤秀吉、高橋勝子、丹治沙織、丹治洋子、西谷直子、長谷部洋子、安田和子、野崎英典、大久保浩子、櫻井のぶ子(会堂)
オルガン献金(8月)2,000円
(会計残94,417円)
信夫教会行事予定
9月
9月1日(日)定例役員会
9月15日(日)婦人会例会、9月誕生会
9月29日(日)クリスマス委員会
10月
10月6日(日)定例役員会
10月20日(日)婦人会例会、10月誕生会
10月27日(日)クリスマス委員会(予定)
牧師室より
先月印刷機の故障を伝えましたが、修理に来てくださり状況を確認してもらいました。エラーが出て印刷できないことを確認してもらったのですが、分解しても異常が見られず、再組立てしたら動いてしまったとのこと。使用済み原紙を貯めておくボックスはギアで送り込む構造になっているので、同じ症状が発生したらギアの交換になりますとのこと。年数のわりに状態がいいですねと言われましたが、学校などよりはるかに印刷する枚数が少ないですからね。
教会の印刷物をコピーのみにしている教会もあるのですが、長期保存をするのなら実はあまり好ましくありません。コピーはカーボンを熱で圧着しているのですが、紙の表面が劣化すると一緒に落ちてしまうのです。圧着の具合で文字だけ落ちてしまうこともあります。
コストは高くつきますが、インクジェットのコピーの方が良いかもしれませんね。これもインクの種類で適不適があって、染料系のインクだと長持ちしません。顔料系の黒インクを使っていると長持ちします。印刷機は油性のインクですので、浸みこみますので保存には向いています。
適材適所はどの分野でも言われますが、牧師だとそうもいかないことがあります。基本はみ言葉を語ることなので、神学校でも教団の教師試験でもみっちりしごかれます。東京神学大学に入学した後の授業で、この学校はスクラップアンドビルド(scrap and
build)をします、と言われたことを思い出します。信仰の深さもまちまちの多くの人に語らないといけないとき、個人の信仰が邪魔になることがあるので、それを建て直すということなんだそうです。年配になればなるほど、信仰が長ければ長いほど困難になるのだとか。受け入れる方はいいのですが、受け入れないという態度を崩さないままに卒業される方もいます。自分の信仰で判断できないものは拒否される牧師になるのでしょうね。
学校では教えてもらえないものがあります。これは教会会計なのですが、簿記のための学校があるくらいですのでそれなりに難しいのはわかるかと思います。
母教会にいたときに会計は鍛えられました。ほとんど知識はなかったのですが、ちょうど役員になったころに転会してこられた方が会計の資格をお持ちでした。老人ホームの順番が来るまでということで来られたので、ほかの教会ではこうやっているというアドバイスも受けました。ようやく処理の仕方にOKが出るころに老人ホームの順番が来られて転会されました。後になって知ったのですが、この方は三井物産で会計を担当されていた方でした。後に根津教会に奉仕した時に、当時の鍋谷牧師から会社の先輩であることを聞いたのでした。「怖かっただろ」と聞かれたので、「教会が必要な時に神さまが遣わしてくださった方だと思っています」と返事をしたのですが、どうも本人に伝えたらしく「そういう理解をしてくれてうれしいと喜んでいたよ。」と。これも適材適所ですかね。
2024 年 8 月 18 日発行(8 月号)
(毎月 1 回第三主日礼拝日発行)第 84 号 通算 467 号
レビ記①
レビ記 11 章 1~22 節
1 主はモーセとアロンにこう仰せになった。2 イスラエルの民に告げてこう言いなさい。地上のあらゆる動物のうちで、あなたたちの食 べてよい生き物は、 3 ひづめが分かれ、完全 に割れており、しかも反すうするものである。 4 従って反すうするだけか、あるいは、ひづめ が分かれただけの生き物は食べてはならない。 らくだは反すうするが、ひづめが分かれていな いから、汚れたものである。 5 岩狸は反すう するが、ひづめが分かれていないから、汚れた ものである。 6 野兎も反すうするが、ひづめ が分かれていないから、汚れたものである。 7 いのししはひづめが分かれ、完全に割れている が、全く反すうしないから、汚れたものである。 8 これらの動物の肉を食べてはならない。死骸 に触れてはならない。これらは汚れたものであ る。 9 水中の魚類のうち、ひれ、うろこのあ るものは、海のものでも、川のものでもすべて 食べてよい。 10 しかしひれやうろこのないも のは、海のものでも、川のものでも、水に群が るものでも、水の中の生き物はすべて汚らわし いものである。 11 これらは汚らわしいものであり、その肉を 食べてはならない。死骸は汚らわしいものとし て扱え。 12 水の中にいてひれやうろこのない ものは、すべて汚らわしいものである。 13 鳥 類のうちで、次のものは汚らわしいものとして 扱え。食べてはならない。それらは汚らわしい ものである。禿鷲、ひげ鷲、黒禿鷲、 14 鳶、 隼の類、 15 烏の類、 16 鷲みみずく、小みみ ずく、虎ふずく、鷹の類、 17 森ふくろう、魚 みみずく、大このはずく、 18 小きんめふくろ う、このはずく、みさご、 19 こうのとり、青 鷺の類、やつがしら鳥、こうもり。 20 羽があ り、四本の足で動き、群れを成す昆虫はすべて 汚らわしいものである。 21 ただし羽があり、 四本の足で動き、群れを成すもののうちで、地 面を跳躍するのに適した後ろ肢を持つものは 食べてよい。 22 すなわち、いなごの類、羽な がいなごの類、大いなごの類、小いなごの類は 食べてよい。
出エジプトは、前回契約を結んだところで一 区切りとしました。今回の聖書個所は、モーセ 五書の 3 番目レビ記の中から取り上げていき ます。今回の箇所は「食物規定」と言われる箇 所で、イスラエルの民が食べることを許された もの、特に生き物についての規定になります。小型から大型の動物は基本的に草食なら大 丈夫なのですが、はんすうという言葉が使われ ているので、現代で言うウシ科なら大丈夫とい うところでしょうか。 鳥も、主に肉食の鳥が食べてはダメな例とし て挙がっています。魚は、うろこがないとダメ。 ウナギはダメですね。めったに食べないのであ まり知識もなかったのですが、血液が毒なのだ そうですね。日本でかば焼きにして食べるのは、 加熱すると効力を失うことがわかっていたか らだとか。検索してみたら、下痢・嘔吐の症状 の他に皮膚に発疹ができると出ていましたの で、このあたりが食物規定に入れられた経緯か もしれません。体の異常、特に見える形の異常 は神からの罰ととらえられていました。 昆虫類では、ほぼいなごの類だけですね。 新約聖書で問題になるのは豚ですが、食物規 定のイノシシと同じ判断でしょう。豚は雑食で すので、死んでいる何か(昆虫類でも)を食べ ることがあります。汚れたものを食べるため、 食べてよいものから除外されています。ガダラ の豚や放蕩息子が豚の世話をしているのも汚 れた生き物の世話をするほどの役割となりま すので、イスラエルの人なら絶対したくない仕 事でもあります。 このように、この食物規定は間接的な形です が、新約聖書の出来事の背景として登場します ので覚えておいていただきたいところです。 キリスト教では異邦人でも大丈夫となった 時に、この食物規定も適用除外となりました。 パウロの功績は食事にまで及んでいます。 食事に感謝して、また聖書と向き合いましょう。
130 周年記念委員会
130 周年の記念事業として HP の変更が進ん でいますが、これの編集作業用としてノート PC を購入いたしました。ちょうど大手のメー カーである日本HP社が30周年記念の期間限定 セールをしており、オフィスソフト付きで比較 的長く使えそうなものを選んで購入しました。 専用というわけでもなく、アカウントを切り替 えてほかの業務でも使える形になると思いま す。期間限定セールの後、サマーセールに切り 替わりましたが2~3万円ほど安く買えまし た。HP 上でも、牧師の練習のためにあえて更 新をせずに残しているところ(歴代牧師の箇所 です)がありますので、この PC で牧師以外で も更新ができるようにする予定です。
役員会報告8月
8月
8 月 4 日(日)第 6 回定例役員会
1.2024 年度第 5 回定例役員会議事録確認 承認
2.8 月行事予定、牧師予定 承認
3.信夫教会 130 周年記念に関する件 継続
4.クリスマス委員募集に関する件 9 月より行う(第 1 回委員会 9 月 29 日) 継続
5.教会連絡網に関する件 一部変更の上配布する。 承認
6.その他 福島 YWCA 8 月使用予定 承認
牧師の夏期休暇は 9 月の 3 週目 17~19 日(火 ~木)の 3 日間です。宿の手配は完了しました。 場所は箱根になりました。
会計報告 7月
7月
<月定献金>
荒木貢・紀子、安齋建治・明美、大久保浩子、櫻 井のぶ子、佐藤邦昭、佐藤秀吉、高橋勝子、丹治 洋子、丹治沙織、野崎英典・玲子、長谷部洋子、 平間栄子、安田和子、安齋直希、安齋真司、安齋 哲也、野崎務一
<特別献金>
安齋建治、丹治洋子 (誕生日) 丹治洋子 (夏期特別) 佐藤秀吉、荒木貢・紀子、高橋勝子、丹治洋子、 安齋建治・明美、丹治沙織、大久保浩子、長谷 部洋子、安田和子、櫻井のぶ子、野崎英典 (会堂)
オルガン献金(7 月)2,000 円
(会計残 92,417 円)
信夫教会行事予定
8 月
8 月 4 日(日)定例役員会
8 月 18 日(日)婦人会例会、8 月誕生会
8 月 25 日(日)130 周年記念委員会
9 月
9 月 1 日(日)定例役員会
9 月 15 日(日)婦人会例会、9 月誕生会
9 月 29 日(日)クリスマス委員会
牧師室より
印刷機が壊れました。センサーが壊れてしま い、異常の信号を送り続けているので他も動か ない、という状態のようです。昨年か一昨年に 不良があったのと購入してから 10 年ほど経つ ので、その時にメンテナンスをお願いしました。 その時の不良もセンサー(別の箇所)だったの ですが、現行機種もほとんど変化がないので継 続して使えると思いますというお話でした。学 校などはもっと過酷な使い方をしているので すが、部品も経年劣化はするものだという事で しょうか。
この辺りは人も同じで、一病息災とか言われ たりします。少し悪いほうが体に気を付けるよ うになるという言葉ですが、定期的に人間ドッ クを申し込んでチェックをされる方もいます。
私が人間ドックに行ったのは 30 歳になった からでしたか。その時に胆のうにポリープが見 つかり、以来年に一度はエコーで検査をしても らっています。
12 月のクリスマスと 1 月が忙しいのは毎年 のことなのですが、今年はなかなか疲れが取れ ないなと思っていたら、2 月に医者に行って血 圧を計ってもらったら(毎回計られます)、1 月はほぼ平常値だった血圧が 180 くらいまで 跳ね上がっているのが見つかったり。
今月は医者のお盆休みがあるのでいつもよ り 1 週早くいったのですが、いつもより少し血 圧が低い。3 月から血圧を下げる薬を飲んでい るので下がっているのが普通なのですが、熱く なっても通常の分量で飲んでいたのでした。医 者から、血圧を計ってから飲む量を調整してく ださいと言われました。2 種類出ているので、 血圧を計ってから調整するようになりました。 気温が下がればまた増やすようになるでしょ う。人間もメンテナンスをすれば寿命が延びる というのは、少し前の「牧師室より」で書きま した。この 60 年で、平均寿命が 15 歳ほど伸 びているのは、医学の進歩もありますが医者に 行くことで別の異常も早く見つかっているこ ともあるのではないかと思っています。
閑話休題
夏のお休みをいただいて、箱根に行くことに しました。生まれて初めての箱根だと思います。 医者には動けと言われているのですが、誘われ れば動きますが、自分から旅行するというのも ほとんどしたことがありません。車で行ける温 泉も、電車で行ける温泉も近くにあるのですが、 温泉にだけ行くのがあまり得意ではなく、でき れば宿泊したいのですがあまり近いとそれも しにくい。そもそも、温泉旅館が一人旅を想定 していないところが多く、一人での宿泊は歓迎 されなかったりします。
箱根は美術館の近くに あるホテルにしたので、朝晩の食事はホテル、 昼は美術館のレストランでになりそうです。 箱根は行きは登山鉄道をつかって、帰りはホ テル前に停留所がある小田急バスで新宿まで 出てしまおうと考えています。さて疲れが取れ るのか、初めての温泉一人旅です。
2024 年 7 月 21 日発行(7 月号)
(毎月 1 回第三主日礼拝日発行)第 83 号 通算 466 号
出エジプト⑧
出エジプト記 24 章 1~8 節
1 主はモーセに言われた。「あなたは、アロン、 ナダブ、アビフ、およびイスラエルの七十人の 長老と一緒に主のもとに登りなさい。あなたた ちは遠く離れて、ひれ伏さねばならない。2 し かし、モーセだけは主に近づくことができる。 その他の者は近づいてはならない。民は彼と共 に登ることはできない。」 3 モーセは戻って、主のすべての言葉とすべ ての法を民に読み聞かせると、民は皆、声を一 つにして答え、「わたしたちは、主が語られた 言葉をすべて行います」と言った。 4 モーセ は主の言葉をすべて書き記し、朝早く起きて、 山のふもとに祭壇を築き、十二の石の柱をイス ラエルの十二部族のために建てた。 5 彼はイ スラエルの人々の若者を遣わし、焼き尽くす献 げ物をささげさせ、更に和解の献げ物として主 に雄牛をささげさせた。 6 モーセは血の半分 を取って鉢に入れて、残りの半分を祭壇に振り かけると、 7 契約の書を取り、民に読んで聞 かせた。彼らが、「わたしたちは主が語られた ことをすべて行い、守ります」と言うと、 8 モ ーセは血を取り、民に振りかけて言った。「見 よ、これは主がこれらの言葉に基づいてあなた たちと結ばれた契約の血である。」
十戒は二度与えられます。今回の聖書箇所は その 1 回目になります。今回の聖書箇所で最初 に注目していただきたいのは 3 節になります。 十戒はただ与えられたものではなくて、「わた したちは、主が語られた言葉をすべて行います」 という言葉とセットになっています。 主なる神の言葉があって、モーセがそれを代 読し、イスラエルの民が主が語られた言葉をす べて行いますと口にすることで契約が成立し ます。十戒の解説は、それだけで 1 冊の本にな っているものがたくさんありますのでそちら を読んでもらう方が良いかと思います。 十戒は 20 章にあるのですが、今回の聖書箇 所は 24 章。その間、守らなくてはいけないこ とがたくさん語られ、それらの言葉を聞いたう えで「すべて行います」という言葉で神との契 約が成立します。 しかし、今回の聖書箇所の後も様々な指示が 出されますので、モーセの下山は遅くなり、待 ち疲れた民は金の子牛の像を作ってもらって 拝みはじめ先に進む前から十戒に違反してし まうというのが今回の話のあとの話になりま す。 しかし、契約は成立しています。違反したものは罰を受けることになりますが、契約そのも のは無効にならないのです。 今回の箇所を取り上げたもう一つの理由は 後半にあります。和解の捧げものとして雄牛が 捧げられます。血は命でもあるので、神さまに お返しするために通常は地面に流されます。今 回は、半分は祭壇にかけられ、もう半分は民に かけられ言葉が告げられます。 「見よ、これは主がこれらの言葉に基づいて あなたたちと結ばれた契約の血である。」 イエス・キリストを信じる者は、十字架上で 流された血を新しい契約の血ととらえていま す。聖餐式では、パウロの言葉から言葉を選ん でいますが、パウロがイエス・キリストの贖い の血と語った原型が旧約聖書の今回の箇所に なります。 旧約聖書と新約聖書を交互に読みましょう というのは、繰り返し読むうちにこのようなと ころに気づくからなんですね。本を読んで得ら れる知識だけでなく、自分で聖書を読んで気づ くことでより一層身近なものになります。 様々なところで聖書の通読表が出されてい ます。聖書協会では印刷したもののみですが、 他のところではスマホのアプリになっている ものもあります。(聖書の箇所は変わってきま す。英語版を翻訳したものが多いため。) 新約聖書と旧約聖書をつなぐ場所を見つけ るためにも、聖書通読にチャレンジするのはい かがでしょう。毎日、み言葉にふれる機会にも なります。
2024 年度教区総会報告(続)
今年度の教区総会において、議案書に記載され た宣教共働の表の金額と年度末の報告の金額が 合致しないということの指摘がありました。総会 内の時間では何が原因なのかが特定できなかっ たため、常置委員会に委ねることになりました。 この度、その報告が FAX にて送付されてきまし た。年度の報告の数字は正しかったが、表として 記載したものに記載漏れがあり、そのために金額 の不一致が発生していたことの報告がありまし た。
130 周年記念委員会
今回の委員会では進捗の報告がなされました が、すでに進行しているものだけですので新規の 報告はありません。130 周年委員会の開始にあた って通常会計より借り入れた金額が 10 万円ある のですが、指定献金の額が目標の半分に達しまし たので、通常会計に戻すことにしようということ が話し合われました。 また、小委員会を設けているのですが、その報 告に一部元号表記があったため、西暦表記に統一 することが話し合われました。 記念事業の教会 HP のスマートフォン対応は進 んでおり、すでに検索エンジンで「信夫教会」を 検索しても最初に出るようになっています。 9 月以降は召天者記念礼拝とクリスマス礼拝 が入ってくるため、8 月 25 日に次の委員会を予 定しております。
役員会報告 7月
7月
7 月 7 日(日)第 5 回定例役員会
1.2024 年度第 4 回定例役員会議事録確認 承認
2.7 月行事予定、牧師予定 承認
3.信夫教会 130 周年記念に関する件 継続
4.監事選任に関する件 櫻井のぶ子姉、高橋勝子姉を選任 承認
5.牧師夏期休暇に関する件 9 月の 3 日間(平日)を夏期休暇とする 承認
6.その他 福島 YWCA 7 月使用予定 承認
牧師の夏期休暇は 9 月の平日 3 日間です。宿 がとれるかどうかで日付が変更する予定です。
会計報告 6月
6月
<月定献金>
荒木貢・紀子、安齋建治・明美、大久保浩子、片 平文、櫻井のぶ子、佐藤邦昭、佐藤秀吉、高橋勝 子、丹治洋子、丹治沙織、西谷直子、野崎英典・ 玲子、橋本倫子、長谷部洋子、平間栄子、安田和 子、安齋直希、安齋真司、安齋哲也、野崎務一
<特別献金>
安齋建治・明美 (結婚記念)
片平文、大久保旭 (誕生日)
片平文 (受洗記念)
片平文 (イースター)
片平文 (通信)
丹治沙織 (夏期特別)
佐藤秀吉 (感謝)
高橋勝子 (受洗記念)
荒木貢・紀子、安齋建治・明美、櫻井のぶ子、 佐藤秀吉、丹治沙織、丹治洋子、橋本倫子、安 田和子、大久保浩子、片平文、西谷直子、野崎 英典、長谷部洋子 (会堂)
オルガン献金(6 月)2,000 円
(会計残 90,417 円)
信夫教会行事予定
7 月
7 日(日)定例役員会
21 日(日)婦人会例会、7 月誕生会
8 月
8 月 4 日(日)定例役員会
8 月 18 日(日)婦人会例会、8 月誕生会
8 月 25 日(日)
7 月中に有志にて墓地清掃を行う予定でした が、高齢化と熱中症の可能性があるため、松本 石材店に清掃を依頼しました。
牧師室より
「牧師室より」というコラム名はあっても、 牧師室はないという話は前回書きましたが、こ の「牧師室より」というコラム名が実はパクリ だったりします。他教会でも使っているので、 結構多数派なのかもしれません。
文章を書くのが得意だという牧師もいれば、 文章を書くのが得意ではない牧師もいるわけ で、私も実はその一人。話すことはできても文 章化が苦手なのです。
東京神学大学に大住雄一教授(オオスミユウイチ)(故 人・元学長)という人気のある教授がいました。 先輩方に聞いて、面白いから授業は必ず取るよ うにと言われるぐらい。 東京神学大学の教授はサバティカル(1 年の 授業担当、学校の職務なし)があって、必ずし も希望する教授の授業がないことがあります。
幸いにも私は旧約の授業は大住先生にも小 友(オトモ)先生にも教わることができました。
大住教授はたくさんの引き出しをお持ちの 方です。授業が始まって、レジュメを配り、最 初の項目の説明を始めると間もなく「そうそう」 といって違う話を始めます。この横道の話です が、具体的には思い出せないのですが、現代と 旧約時代の対比だったりするのです。学生の方 も雑談だと思っているのでノートも取らずに 聞いていたりします。1 コマ(90 分)の授業 終わりのベルが鳴ると慌ててレジュメの内容 に戻ってきたりするのですが、じつはその雑談 はただの雑談ではなく、最初の項目の背景の説 明だったりするのです。そんなわけで大住教授 の授業は録音必須ともいわれていました。
今だと IC レコーダーあたりが長時間録音で きていいのですが、当時は出始めでまだ高価で 神学生にはなかなか手が出せない物でした。
試験も面白くて(笑える話ではありません)、 生徒に選ばせます。聖書を持ち込み可能だが難 しい試験と持ち込み不可だがそれほど難しく ない試験。私のとった授業では聖書持ち込み可 でした。問題の一例をあげると、学期中に扱っ た聖書箇所だけなのですが、〇〇について聖書 の箇所を挙げて解説せよのような問題だった かと思います。比較して説明せよという問題だ ったりすると、2 か所の聖書箇所を挙げなくて はいけないのですが、神学生はまださほどに聖 書を読み込めていないのです。
この大住教授、論文も面白い切り口だったり するのですが、本人は文章を書くのが苦手と言 っていました。
東京神学大学には定期の出版物があります。 研究誌「伝道と神学」(旧:紀要)と学会誌「神 学」どちらも、ほぼ論文誌で分割で論文が掲載 されることが多いです。「神学」掲載論文の続 きが「紀要」(当時)に掲載されたり。
神学に掲載された大住教授の論文の続きが 読みたくて、いつ頃掲載されますかと聞いたこ とがあります。帰ってきた言葉は「あれ、落と しちゃった。」(掲載締切に間に合わなかった) 「苦手なんだよ、論文書くの」
たしか教授は、年間 1 本は論文を書くことに なっているはずなのですが・・・。
文章が苦手なのは私だけではないという話。
2024 年 6 月 16 日発行(6 月号)
(毎月 1 回第三主日礼拝日発行)第 82 号 通算 465 号
出エジプト⑦
出エジプト記 19 章 3~9 節
3 モーセが神のもとに登って行くと、山から 主は彼に語りかけて言われた。「ヤコブの家に このように語り イスラエルの人々に告げなさ い。 4 あなたたちは見た わたしがエジプト人 にしたこと また、あなたたちを鷲の翼に乗せ て わたしのもとに連れて来たことを。 5 今、 もしわたしの声に聞き従い わたしの契約を守 るならば あなたたちはすべての民の間にあっ て わたしの宝となる。世界はすべてわたしの ものである。 6 あなたたちは、わたしにとっ て 祭司の王国、聖なる国民となる。これが、 イスラエルの人々に語るべき言葉である。」 7 モーセは戻って、民の長老たちを呼び集め、 主が命じられた言葉をすべて彼らの前で語っ た。8 民は皆、一斉に答えて、「わたしたちは、 主が語られたことをすべて、行います」と言っ た。モーセが民の言葉を主に取り次ぐと、9 主 はモーセに言われた。「見よ、わたしは濃い雲 の中にあってあなたに臨む。わたしがあなたと 語るのを民が聞いて、いつまでもあなたを信じ るようになるためである。」モーセは民の言葉 を主に告げた。
十戒の箇所に近づいてきました。十戒の箇所 を月報で巻頭説教として掲載することはあり ません。神学生のころ、十戒を前半後半に分け て語ろうとしたことがあるのですが、時間が足 りませんでした。
十戒の箇所の有名さに隠れてしまって、なか なか心に残っていない箇所を取り上げること にしました。すでにモーセは神と民との中継役 として働いています。 十戒をいただく前の箇所なのですが、神の側 から「契約を守るならば」と言われています。 創造主と被造物の関係から言えば、命令であっ てもおかしくないところなのですが、契約を選 ばれました。相手が無知なことに付け込んで、 不平等な契約を持ちかけるという事を人はよ くしますが、神さまとの契約はそうなさいませ ん。
モーセを通じてになりますが、契約を持ち掛 けます。民の側に強制はされていないんですね。 命じたという言葉がありますが、この言葉の対 象はモーセであって民ではありません。
お互いが納得したうえで、契約を結びましょ うと神さま側が譲歩してくださっています。
民が選んだ方針は、「わたしたちは、主が語ら しのぶのひかり 信夫教会月報 2 れたことをすべて、行います」。神と契約を結 んだ民として、契約を大事にする民となります。
今の社会で、契約として思い浮かべるのは何 でしょうか。車を持っていれば、自動車保険は 毎年更新されますので目にすることは多いか もしれません。細かい字でたくさん書いてあり ますが、しっかり理解していないと適用外にさ れたりします。
この契約を受け入れた後でいただくのが「十 戒」ですので、保険の文章にあたるでしょうか。 たった十の戒めしか書いてないのです。しかし、 この十の戒めのなんと難しいことか。できる・ できないで言えば、できないことは書いてあり ません。すべてやろうと思えばできなくはない のですが難しい。
この難しさは相手が神さまだからという事 と、人は自分の都合を優先してしまう傾向があ るということの双方である気がします。 神さまの言葉は絶対であって、人が勝手に解 釈を加えることは許されません。石の板に刻ま れるという事もこのあたりかもしれませんね。 後の時代ですが羊皮紙を書くものとして利用 した時代があります。紙が発明され量産される まではよく使われました。ただ一頭の家畜から 作れる量には限りがあるため高価です。そのた め、間違えたときにはナイフで削るのだそうで す。石の板の契約文だとこうはいきませんね。 自分にとって都合がいいかではなく「何が神 の御心に沿っているのか」がこの契約の大事な ところではないでしょうか。
2024 年度教区総会報告
2024 年度の教区総会に出席してきました。財 政状態の厳しさを再確認していただく時間も設 けられました。また教団からの問安使として雲然 教団総会議長が来られました。奥羽教区にある教 会の牧者でもあり、地方の教会の厳しさを 2 日間 にわたって共有してくださいました。 今年は教団総会の開催される年でもあり、教団 総会議員の選挙が行われました。丹治洋子姉が総 会議員(信徒)として選出されました。 お働きが祝福されますようにお祈りいたしま す。
130 周年記念委員会
次回の委員会は 6 月 30 日(日)礼拝後に行う こととなっていますので、今号でのご報告はあり ません。
役員会報告 6月
6月
6 月 2 日(日)第 4 回定例役員会
1.2024 年度第 3 回定例役員会議事録確認 承認
2.6 月行事予定、牧師予定 承認
3.信夫教会 130 周年記念に関する件 継続
4.監事選任に関する件 継続
5.灯油タンク漏洩に関する件 ねじの締め直しで灯油が漏れなくなった。 検査料が 8,000 円+税。 承認
6.その他 福島 YWCA 6 月使用予定 承認
灯油タンクは園舎側のものです。緩んでいた箇 所を締めなおした結果、漏れはなくなったと連 絡がありました。もうしばらく園舎側の暖房も 使えるようです。
会計報告5月
5月
<月定献金>
荒木貢・紀子、安齋建治・明美、大久保浩子、櫻 井のぶ子、佐藤邦昭、佐藤秀吉、高橋勝子、丹治 洋子、丹治沙織、西谷直子、野崎英典・玲子、長 谷部洋子、平間栄子、安田和子、安齋直希、安齋 真司、安齋哲也、野崎務一
<特別献金>
福島 YWCA(感謝・会場) 福島 YWCA(感謝・冷暖房) 安田和子、野崎途也 (誕生日) 荒木貢・紀子、安齋建治・明美、櫻井のぶ子、 佐藤秀吉、丹治沙織、丹治洋子、西谷直子、長 谷部洋子、安田和子、大久保浩子、野崎英典 (会堂)
オルガン献金(5 月)2,000 円
(会計残 88,417 円)
信夫教会行事予定
6月
2 日(日)定例役員会
16 日(日)婦人会例会、6 月誕生会
30 日(日)130 周年記念委員会
7 月
7 日(日)定例役員会
21 日(日)婦人会例会、7 月誕生会
7 月中に有志にて墓地清掃を行います
牧師室より
先日、教会ホームページの打ち合わせを行い ました。この「牧師室より」をコラムとして別 のコーナーを作って載せていただいているの ですが、牧師室の写真が欲しいといわれました。 残念なことに牧師室があるのはこの紙面のみ。 現実には存在しない牧師室なのでした。
先日、聖光学院高等学校のチャペル奉仕をし てきました。こちらもお話をするのでチャペル 奉仕と週報にも記載するのですが、実際お話し ているのは講堂。こちらも架空のチャペル奉仕 だったりします。
聖書の箇所は、宗教担当の先生が割り振られ ています。基本的に、新共同訳聖書の小見出し での区切りです。先日担当したのはルカによる 福音書 7 章 11 節―17 節、やもめの息子を生き 返らせる話です。時間が限られているので、教 会の説教のようにはお話しできません。ですの で今回は命を主題として、イエス・キリストも 父なる神と同じく命に対する権限をお持ちで あることとそのことが復活へとつながってい るというお話をしてきました。
生徒さんたちにお話しするときに工夫して いることがあります。それは日常の話をいれる ことです。聖書が日常と結びついていることを 心の隅にとどめてもらいたいと思っているか らです。
今回入れた日常の話は、寿命のお話。東京神 学大学での並木浩一先生の授業で、聖書に出て くる 40 という数字は、何によるものですかと 質問した時にいただいた答えです。
聖書時代の平均寿命が 40 年だと考えられて いるとか。アブラハムが主の命令によって旅立 ったのが 80 歳。人生 2 回分の後旅立っていま す。モーセが死んだとされる 120 歳は 3 回分。
現代と比較するため、ネットでも調べてみま した。だいぶ若いころに平均寿命が 80 歳を超 えたとニュースに出たくらいですから、自分の 生まれた年を参考に出そうかと思ったのです。 検索画面に出た中で表のものがあって、こちら は 5 年ごとのグラフでした。1963 年生まれな ので、1965 年が近いところ。男性は 67~8 歳、 女性でも 74 歳くらいでした。こちらは厚生労 働省のグラフでした。
もう一つ目についたのが 100 年前の平均寿 命というもの。直近の 2023 年と 1923 年の平 均寿命を比べたものがありました。なんと 1923 年の日本だと男性で 42 歳、女性で 43 歳 くらいなんだそうです。私たちは、今を基準に 考えてしまう傾向がありますが、明治時代も聖 書の時代も平均寿命はあまり変わっていなか ったのでした。もしかしたら聖書の時代の方が 短いかもしれませんね。
今と比べることなく、聖書の世界をのぞいて みてください。