牧師プロフィール
2010年東京神学大学大学院前期課程修了。2015年より信夫教会主任担任教師。
信夫教会月報 しのぶのひかり
2024 年 9 月 15 日発行(9 月号)の転載です
先月印刷機の故障を伝えましたが、修理に来てくださり状況を確認してもらいました。エラーが出て印刷できないことを確認してもらったのですが、分解しても異常が見られず、再組立てしたら動いてしまったとのこと。使用済み原紙を貯めておくボックスはギアで送り込む構造になっているので、同じ症状が発生したらギアの交換になりますとのこと。年数のわりに状態がいいですねと言われましたが、学校などよりはるかに印刷する枚数が少ないですからね。
教会の印刷物をコピーのみにしている教会もあるのですが、長期保存をするのなら実はあまり好ましくありません。コピーはカーボンを熱で圧着しているのですが、紙の表面が劣化すると一緒に落ちてしまうのです。圧着の具合で文字だけ落ちてしまうこともあります。
コストは高くつきますが、インクジェットのコピーの方が良いかもしれませんね。これもインクの種類で適不適があって、染料系のインクだと長持ちしません。顔料系の黒インクを使っていると長持ちします。印刷機は油性のインクですので、浸みこみますので保存には向いています。
適材適所はどの分野でも言われますが、牧師だとそうもいかないことがあります。基本はみ言葉を語ることなので、神学校でも教団の教師試験でもみっちりしごかれます。東京神学大学に入学した後の授業で、この学校はスクラップアンドビルド(scrap and build)をします、と言われたことを思い出します。信仰の深さもまちまちの多くの人に語らないといけないとき、個人の信仰が邪魔になることがあるので、それを建て直すということなんだそうです。年配になればなるほど、信仰が長ければ長いほど困難になるのだとか。受け入れる方はいいのですが、受け入れないという態度を崩さないままに卒業される方もいます。自分の信仰で判断できないものは拒否される牧師になるのでしょうね。
学校では教えてもらえないものがあります。これは教会会計なのですが、簿記のための学校があるくらいですのでそれなりに難しいのはわかるかと思います。
母教会にいたときに会計は鍛えられました。ほとんど知識はなかったのですが、ちょうど役員になったころに転会してこられた方が会計の資格をお持ちでした。老人ホームの順番が来るまでということで来られたので、ほかの教会ではこうやっているというアドバイスも受けました。ようやく処理の仕方にOKが出るころに老人ホームの順番が来られて転会されました。後になって知ったのですが、この方は三井物産で会計を担当されていた方でした。後に根津教会に奉仕した時に、当時の鍋谷牧師から会社の先輩であることを聞いたのでした。「怖かっただろ」と聞かれたので、「教会が必要な時に神さまが遣わしてくださった方だと思っています」と返事をしたのですが、どうも本人に伝えたらしく「そういう理解をしてくれてうれしいと喜んでいたよ。」と。これも適材適所ですかね。
2022年5月4日に行われた、教会員からの礼拝用オルガンの献品感謝コンサート。国際キリスト教団代々木牧師 吉本真理師による演奏で行われた。
過去の「牧師室より」は、月報・アーカイブページよりご覧いただけます。